メモ

●2009.03.07

旧長崎オランダ村再生提案シンポジウム長崎新聞掲載記事

旧長崎オランダ村再生シンポジウム
長崎新聞2009年3月7日掲載

旧長崎オランダ村再生について提案発表した(左から)坂本、中村、本房各社長=西海市西彼町喰場郷、旧長崎オランダ村2009年3月6日

西海で旧長崎オランダ村再生シンポ 3社が事業案を発表

西海市は六日、活用策が検討されている旧長崎オランダ村(同市西彼町喰場郷)の再生について考える公開シンポジウムを現地で開き、公募に応じた県内外の三業者が事業計画案を発表。市民ら約百五十人が参加し、意見交換した。

市は昨年九月から十月末まで同施設の活用策を公募。シンポは市民の意見を取り入れ最終選考する狙い。▽さかもと(新上五島町、坂本保社長)▽中村享一設計室(福岡市、中村享一社長)▽アイ・ビー・キャピタル(同、本房周作社長)の各社長が登壇した。

建設業や特産品販売などを手掛ける坂本社長は「県民力」による再生を強調。漁協などと連携した地元重視の店舗展開、宿泊施設のほか、水族館や温泉施設を造る−とした。中村社長は「昭和環境都市の元祖をよみがえらせたい」として、環境や福祉を重視した滞在型施設を核に分譲型のショップ運営などを提案した。起業家育成事業などを展開する本房社長は「老朽化した施設の現状を把握、整備した上で起業家を募り、地域とのコミュニケーションを図りながら時間をかけてビジネスを展開したい」などと話した。

しかし、各発表者から具体的な資金計画が示されない中、会場からは飲食店運営の「CASジャパン」が二〇〇五年十月、開業から一年もたたずに破綻(はたん)した経緯を踏まえ「判断材料が乏しい」「事業計画は絵に描いたもちでCASの場合と同じ。譲渡に疑問を感じる」といった意見が相次いだ。

一宇一級建築士事務所
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